top > 製品不良・異物・クレームの原因究明

水道水に黒い粒の様な物が混じっているため原因を調査しました。

黒い異物は有機物と思われたため、定性分析を行ったところ、ゴムパッキンの成分が検出された。
水道水中の残留塩素等の影響により、表面劣化して粉状になり水道水中に流出したと考えられた。

※電気絶縁性、耐熱性などに優れたEPDM(エチレンプロピレンゴム)製のパッキンを水道水や食品関連プラントに使用すると上記の理由で短期間で劣化するといった報告があります。

出荷検査に合格した製品を納入後、ユーザーから黒いシミが出てきたとクレームがあった。最終検査では問題なかった製品であるため、シミの発生原因を調査しました。

正常品とクレーム品を定性分析し比較したところ、接着剤系の物質が検出された。
製品の施工時に接着剤を使用していたため、原因は施工時の接着剤によるシミが原因であることが判明した。

※原因が製品その物にある場合と予期しない二次的な要因によって不良が発生する場合もあります。

排水溝周りに錆のような付着物が発生していた。今後のために、ぞうきんで拭き取ったサンプルを用いてどんな物質が含まれているか調査しました。

着色した部分ときれいな部分を切り取り、有機物の観点からそれぞれ比較分析を行ったところ有機物は特に検出されず、鉄や銅の酸化物由来のピークが検出された。さらに無機物を特定するための分析を行ったところ鉄や銅以外に亜鉛やリン、硫黄などが含まれていることが分かった。

※有機物と無機物の分析を複合的に行うことによって原因を特定できる場合もあります。

食品に使用する製品に金属片と思われる異物があったのでこの金属片を調査しました。

製品ラインにステンレス製の製造装置が多数あるため無機金属と仮定し定性分析を行った。
その結果は、主成分として、鉄、クロム、ニッケルを検出し、ステンレスと判断した。その後、製品が製造された周辺の日付で製造装置に変化があるものを確認したところ、部品交換をしたものがあり、その部品付近に金属片の剥離があることが判明した。

※金属の材質や主成分は、試料量が極微量(極微細)であっても比較的簡単に分析することができます。

代表的な金属材料の種類と化学成分(%)

金属の種類 Si Mn Cr Ni Mo
ニッケルクロムモリブデン鋼
(SNCM625)
0.15~0.35 0.35~0.60 1.00~1.50 3.00~3.50 0.15~0.30
オーステナイト系ステンレス鋼
(SUS304)
1.00以下 2.00以下 18.00~20.00 8.00~10.50
フェライト系ステンレス鋼
(SUS430)
0.75以下 1.00以下 16.00~18.00

ボイラの煙管内に黒い付着物が堆積しているのを発見した。ダストとも考えにくいので付着物の成分分析を実施しました。

不完全燃焼によって生じたすすかどうかを確認するため、熱灼減量分析を行ったが原因を特定できなかった。さらに、成分を確認するために定性定量分析を行ったところ、鉄が42%で酸素が32%だった為、煙管の鉄が腐食して堆積したものと推定した。

※主成分やその割合(%)は、 試料量が極微量(極微細)であっても比較的簡単に分析することができます。

排水口の格子に黄色の粉体が多数付着している。社内でこのような黄色の粉体は使用していないので成分と原因を調査しました。

電子顕微鏡による観察と撮影部位の定性分析を行ったところ、主成分が炭素であることや形状が生物細胞に酷似していることから、マツ種の花粉に類似した物質であることが判明した。

※池に赤潮のように水面が覆われた表層が発生し、調べてみたらマツ花粉が多量に飛散していたことが分かった事例もあります。これらのように身近なところに原因が潜んでいることがありますので、まず周囲をチェックするのも大切です。

■松の花粉

■電子顕微鏡写真

花粉の時期
2月 スギ    
3月 スギ ヒノキ  
4月 スギ ヒノキ マツ
5月   ヒノキ マツ
6月     マツ
ヒノキ花粉の色はスギ花粉に比べやや赤みがかった黄色です
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